
彼の名は @(アット) 。
最重度知的障害と自閉症(自閉スペクトラム障害)を持つ28歳。
障害支援区分は、24時間見守りが必要と診断された最重度の区分6。
@は死を理解できない。だからこそ、生きる想定しかない。
つらいなら逃げる。けれど、その手段に死はあり得ない。
「死」を想定できる者には手に入れることができない「強さ」だと思う。
機嫌の良いとき悪いときがある。そこに周りは振り回されて疲弊する。
それを「介護は大変だ」と評価する。この子は問題児だと「普通」が位置づける。
「普通」に支配されていることに気付いていないせいで。
@の機嫌は、天気のようなものだ。
機嫌が良いときは晴れのようなもの、悪いときは雨のようなもの。
雨の後のすがすがしさ、空に虹が出ているような機嫌もある。
最重度知的障害だからワカラナイことがたくさんある。
ワカラナイことが楽しいと感じる世界がこのように開かれている。