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やさしい月になりたい

そんな詩をかいたことがあります。今朝朝ランしていてながめた空にこのような月が。 やさしい月になりたい            苅屋 紀子魔王がやってくる気配がする妖雲に稲光が走り遠雷が近付くように強度行動障害のこの子に乗り移る顔付きは硬く刺す...
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サプライズ

サプライズ 街の外れに、もともと大きな森だった場所を活かして拓かれた公園がある。木立に囲まれた散策路を進むと、一角に遊具のある広場が現れる。すべり台や鉄棒、砂場といったなじみのものから、ロープを使ったジャングルジムまで様々な遊具が設置されて...
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たましいの一語文

たましいの一語文  「オ、オ、オシッコ!」歯科医院の待合室に息子の声が響き渡る。まっすぐに私の目をみつめて、必死の形相で訴える。そんなにトイレに行きたいのかと同情を誘うが、実はもう三度目の懇願だ。 この言葉はその場から逃げたいというタイミン...
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ノン・バーバル

奥宮に続く石段をゆっくりとのぼる石面と靴底が引き合うのを確かめるように先を行く子にコトバをかける端っこは杉があるから滑るよ、真ん中歩いて子は杉落葉の踏み音を立てながら端を進む 合わせ鏡を覗いたように森は奥まで深く続くひょろっとした新入りは遠...
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たましいの一語文✕3語

随筆「たましいの一語文」を紹介したことかある。ありがたくもある文芸賞をいたたいた作品だ。 この講評で審査員の先生が「このようや一語文が増えることを期待したい」と述べた。なかなか増えるものではないからこそ希少なのだが、今回発動する場面に出くわ...