食事の順番~生在るものの本能

目の前に一汁三菜のメニューが並んでいても、好きなものから食べていく。
いわゆる「コース食い」。
お目当てのものが終わると、ひと呼吸置く。
@の中ではいったん食事が終わったことになるのかもしれない。
そして改めて次の部分(メニューの一部)に取りかかる。

カツ丼であれば、まずカツだけ食べて、間があく。
次にごはんに取りかかる。
目の前で誰かがカツを食べていたらそれを食べたいと思うかもしれないが。

ごはんとおかずが分離しているのでは、なんだか美味しさを満喫できていない気がして、
ごはんにおかずを乗せて口に運んであげることもある。何口かはそうして、一般的なおいしさ楽しんでもらう。
何口か、だけね。とくに、刺身とかね。

おいしさの標準を押しつけるようでお節介だということは分かっているから、何口かだけ。

食べたいものから食べるというのは、生の本能に適っているとは思う。
いつ終わりが来るかも分からない生なら、まずは好きな者ものから食べておく。
後悔のないように。

ハハは思い出す。子供のころ、いろいろな味が何本か入っているアイスキャンディがあって、
好きなオレンジを最後にのこしておいたら溶けてしまったこと。
そんな後悔は、@には無縁であると思う。